消臭製品の種類と手法

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4つの消臭方法

消臭といってもその種類や手法は様々で効果もメリットデメリットも異なります。そもそも「消臭」というと臭いが消えるというニュアンスですが実は消える消臭もあれば消えないのだければ臭いをごまかしたり感じさせない方法も含め「消臭」という言葉が使われています。どんな消臭剤や消臭製品もおおむね以下の4つの消臭方式に分類されます。そのひとつひとつを詳しくみてみましょう。今後消臭製品を購入する際、きっと参考になると思います。

物理的消臭

吸着消臭ともいわれる消臭方式です。臭いとは小さな物質です。小さな小さな臭い物質は浮遊します。要は空中を飛ぶということです。そして飛んでいる臭い物質が鼻に入ると「ニオイ」を感じます。ですので吸着させて浮遊しなくすれば臭いを感じないわけです。このように臭い物質を吸着(閉じ込める)消臭方法を物理的消臭、吸着消臭などと言います。

【例】活性炭や竹炭などが有名です。よく消臭剤として使われていますね。炭は多穴質といって表面に小さな穴が無数にあり表面積がとても大きいため臭い物質を吸着しやすい性質があります。表面積が大きいということはそれだけ臭い物質が着地する場所が多くなるため吸着効果が高くなるのです。髪の毛や衣類も表面積が大きいので吸着効果が高いです。焼肉屋さんに行くと衣類と髪の毛が臭くなるのは、多くの臭い物質を吸着しているからなのです。

【物理的消臭のメリット】
どんな臭い物質でも関係無く物理的に消臭することが可能なこと。以外と安価なものが多い。

【物理的消臭のデメリット】
飽和状態になると消臭効果(吸着効果)はなくなります。また臭い物質を無臭化しているのではなく着しているだけなので温度や湿度などの環境により再び臭い物質が浮遊する可能性があります。浮遊すると当然クサク感じられてしまいます。

マスキング消臭

字のごとく別の香りで分からなくする方法です。

【例】トイレの芳香剤などが代表的です。欧米人の80%がわきが体質と言われていますが、そのため体臭対策として香水の文化が生まれたのでしょう。香水やコロンなどもマスキング消臭の一種と言えます。

【マスキング消臭のメリット】
以外と安価なものが多い。また別の香りでつつみ込む方法なのでどんな臭いにもアプローチが可能です。

【マスキング消臭のデメリット】
不快な臭いに別の香料をまぜることにより、より不快な臭いになることがあります。そもそも不快な臭いを無臭化しているのではないので不快な臭いを分からなくするには別の香料を強く浮遊させる必要があり、より不快になる可能性があるということです。

【生物的消臭】

不快な臭いの発生源は菌の繁殖によることが多いのです。例えば肉や魚を放置しておくと当然腐って臭くなります。これも菌が繁殖し老廃物を出すためです。体臭についても汗は無臭ですが汗を栄養に菌が繁殖する際、菌は臭いを出すのです。このため菌の発生を防げば臭い対策になるというのが生物的消臭です。簡単に言えば殺菌剤や臭い菌を別の菌で現象させるなどです。

【例】殺菌剤・抗菌剤・バイオなど

【生物的消臭のメリット】
臭いを出す元となる菌の繁殖を防げれば体臭など腐敗臭を抑えることが出来る。

【生物的消臭のデメリット】
人も生物なので殺菌効果が高いものは人間にも良くないものが多い。また臭いの発生は防ぐが発生してしまった臭いに関しては効果がない。

【反応消臭(イオン消臭)】

反応消臭とは臭い物質をイオン化結合により無臭化する消臭方式。そもそも人間は数十万種類の臭いを感知できると言われていますが、この人間が感知できる臭いにはカタチがあります。このカタチを変化させることにより人間が臭わないものにしてしまう消臭方法です。この方法が唯一ニオイを無臭化する消臭方式です。

【例】水道水をクサイと感じたことはありませんか?プールも同じ臭いがします。これは水が腐らないように殺菌剤である塩素が臭うのですが、この塩素はナトリウムと結合すると塩化ナトリウム=塩になります。この瞬間、臭わないものに変化するのです。このような反応により消臭をイオン化消臭、分解消臭、反応消臭などと表現されています。

【反応消臭のメリット】
様々な消臭方式の中で唯一、臭い物質を無臭化する消臭方法です。しかも短時間で大容量の臭いを無臭化することが可能。さらに一度無臭化された臭いは二度と臭わない点が反応消臭(イオン消臭)の特徴です。

【反応消臭のデメリット】
通常臭い物質は酸性のモノとアルカリ性のモノがあります。酸性の臭いはアルカリ性で、アルカリ性の臭いは酸性で無臭化します。このため酸性とアルカリ性が入り混じった体臭などはどちらかだけが無臭化されても、どちらかの臭いが残るので消えたという感じが得られません。いくつもの臭い物質の混合臭である体臭などを1液で無臭化するのが困難な点です。ほとんどの場合、臭いは混合臭として存在しますので体臭という混合臭を無臭化するのが困難と言われています。

しかし

体臭という混合臭(酸性とアルカリ性が入り混じった臭い)を1液で無臭化できる反応消臭剤が、ヌーラです。衣類の消臭加工用のヌーラは極性の異なる臭いを1液でほぼ無臭化することに成功した画期的消臭剤です。→詳細はこちらをクリック→ヌーラ

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